最近、なんだか貪るように
太地喜和子さんの舞台ビデオを観たり、
本を読んだりしている。
昨夜は
平幹二郎さんと共演していた
「藤十郎とお梶」
のビデオを観た。
しかし、生の舞台をみたのは、
悔しいかな2回ほどしかない。
「欲望という名の電車」
たしか私が劇団に入団したばかりのころに
初めてみた舞台だ。
杉村春子さんがブランチで
その妹役ステラだった。
この時は、杉村春子さんの演技に心を奪われていて
ステラの事はボヤーとしかおぼえていない
そして、2回目の舞台は
「幻の華」
片岡孝夫さんが相手役
ラストシーン
盆がまわっている中
喜和子さんの着物のすそさばきの
素晴しさに感動し
未だに焼きついている
もちろん直接会ってお話したことなどないが、
「幻の華」に、
昔、私が付き人をしていた時の女優さんも
出演していたので、
楽屋に尋ねていった時に
多分、これからシャワーを浴びにいくところであろう
バスローブを羽織った喜和子さんとすれ違った。
もうそれだけでドキドキだったのだか
感動した思いも伝えたいような衝動にかられ
「お疲れ様でした〜」(それを言うのが精いっぱい)
と、お声をかけたら
「おつかれさ〜ん」
と、カラッとした明るい声で答えてくれたのを
未だに覚えている
しかし、惜しくも
1992年10月13日
この世を去っていった。
享年48歳・・・・
現在の私の年齢・・・
「唐人お吉ものがたり」
静岡県伊東市公演
を終えてからのできごとだったという。
友人がその舞台のスタッフに係わっていて
「喜和子さんが亡くなった」と、
芝居仲間のTに電話したという話を聞いて、
私はその夜・・・・・
喜和子さんの夢をみた。
あこがれの女優
太地喜和子さん
もしかして・・・17回忌?
思いでは、
どんなに小さなかけらでも、胸に残るね。
名作テレビ「天下御免」の艶やかな演技も、忘れられません。
「白い巨塔」「寅さんシリーズ第17回?」
和田勉演出のNHKドラマ「曽根崎心中」etc
叶う事なら、生の舞台観たいな〜。
でも、生の舞台を観た事がない。
2回も、観た事があるなんて、羨ましい。
うーん・・・
いろんな意味で胸がちくっとしますね・・・
こんちゃんの舞台をどこかで支えてくれてるように思えるいい記憶ですね
Aさんの付き人を続けていたら、
「幻の華」で同じ空間にいられたのにな〜と
今頃悔やんでいます。
リリーズさん
勘九郎さんとはすでに終っていたころだと思いますよ。
開放的で繊細で共演者誰もが彼女の魅力に惹かれていたんだと思います。
たけさん
いつかは・・・ないんだよね。
だから、今を楽しまなければとつくづく思います。
若い頃の出会いは「強烈」のような気がします。