或るひと曰く、
徳を以って怨みに報いば何如(いかん)。
子曰わく、
何を以ってか徳に報いん。
直きを以って怨に報い、
徳を以って徳に報いん。
(憲問第十四・仮名論語二十九頁)
解 釈
ある人が
「徳をもって報いるという言葉がありますが、
先生はどうお考えになりますか」
と尋ねた。
先師が答えられた
「それでは何をもって徳に報いればよいのか。
真っ直ぐな正しさでもって怨みに報い、
徳に報いるのがよいと思う」
通 釈
孔子は偉大な教育者です。
その人に応じて、順を追って指導されました。
ある人が、どういう人物であるか分からないが、
おそらくその人の程度を察して
「怨みに報いるのに怨みをもってするのでなくて、
まっすぐな正しさをもって、
更に徳に報いるには徳をもってすることだ。
いやしくも恩を仇で返すことのないように」
と暗に教えています。
二宮尊徳先生の信条
「報徳」の語は「論語」に
由来していることは御承知のとおりです。
二宮尊徳先生のいう「徳」は、
人の徳から限りない天地造化の大徳に及ぶものです。
これに報いようとするのが「報徳」であります。
この信念を一貫して、幕末時代、
極度に貧窮に陥った村や国を次々と救済
したのであります。
繁栄の中の没落を懸念される今日においては
おおいに学ぶべき先哲であります。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より
高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
http://rongo.jp/index.html
論語に学ぶ会 山形塾で学んでいまーす
http://rongo.jp/unei/unei00.html
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