2008年10月07日

追慕の情

今日の論語 30

子貢(しこう)問うて曰わく、

賜(し)や何如(いかん)。

子曰わく、女(なんじ)は器(き)なり。

曰わく、何の器ぞや。

曰(のたま)わく、瑚l(これん)なり。

(公冶長第五・仮名論語四九頁)


解 釈
子貢(しこう)が尋ねた
「私はどんな人物でしょうか」

先師が答えられた
「お前は器である」


子貢は不満そうに尋ねた
「それはどういう器でしょうか」

先師が答えられた
「祭りに用いる大切な器だねえ」

通 釈
孔子は子貢を瑚l(これん)という宗廟のお供えを盛る
貴重な器であると評しました。

器というのは限定されたはたらきを持つもの、
子貢は有能で優れた人材ではあるが、
まだ、どんな器にもはまらないほどの
融通無碍(むげ)な道に達した君子ではないことを示唆しています。

exclamation融通無碍(むげ)
  =行動や考え方などが何物にもとらわれず、
   自由で伸び伸びとしており滞りのないこと

まだそういう境地にあった子貢は、
孔子に先立たれて暗夜に灯明を失ったように、
たちまち自らの進むべき道に迷い始めます。

そして若い弟子達と喪に服した三年間、
ひそかにその進むべき道を模索したけれども
得られなかったので、
さらに三年間ひとりで墓側の独座して
孔子に訊こうとしたのではないでしょうか。

しかし、死人に口無く、
苦悶しながら自問自答を繰り返すうちに、
孔子の求めた「道」の存在を自得して、
安心立命したのでありましょう。

そうして再び世に出て、
彼の特性を発揮し、
斉国で終わりを完うしました。

 「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より



猫 あたいはどんな人物か
ニャー
   
   


  高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
  
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posted by こんちゃん at 10:02| 山形 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 論語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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