今日の論語 30
子貢(しこう)問うて曰わく、
賜(し)や何如(いかん)。
子曰わく、女(なんじ)は器(き)なり。
曰わく、何の器ぞや。
曰(のたま)わく、瑚l(これん)なり。
(公冶長第五・仮名論語四九頁)
解 釈
子貢(しこう)が尋ねた
「私はどんな人物でしょうか」
先師が答えられた
「お前は器である」
子貢は不満そうに尋ねた
「それはどういう器でしょうか」
先師が答えられた
「祭りに用いる大切な器だねえ」
通 釈
孔子は子貢を瑚l(これん)という宗廟のお供えを盛る
貴重な器であると評しました。
器というのは限定されたはたらきを持つもの、
子貢は有能で優れた人材ではあるが、
まだ、どんな器にもはまらないほどの
融通無碍(むげ)な道に達した君子ではないことを示唆しています。
融通無碍(むげ)
=行動や考え方などが何物にもとらわれず、
自由で伸び伸びとしており滞りのないこと
まだそういう境地にあった子貢は、
孔子に先立たれて暗夜に灯明を失ったように、
たちまち自らの進むべき道に迷い始めます。
そして若い弟子達と喪に服した三年間、
ひそかにその進むべき道を模索したけれども
得られなかったので、
さらに三年間ひとりで墓側の独座して
孔子に訊こうとしたのではないでしょうか。
しかし、死人に口無く、
苦悶しながら自問自答を繰り返すうちに、
孔子の求めた「道」の存在を自得して、
安心立命したのでありましょう。
そうして再び世に出て、
彼の特性を発揮し、
斉国で終わりを完うしました。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より
あたいはどんな人物かニャー?
高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
http://rongo.jp/index.html
論語に学ぶ会 山形塾で学んでいまーす
http://rongo.jp/unei/unei00.html
2008年10月07日
追慕の情
【関連する記事】
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック


