子曰わく、
君子、重からざれば則(すなわ)ち威(い)あらず。
學べば則ち固ならず。
忠信を主とし、己に知かざる者を友とすること無かれ。
過てば則ち改(あらた)むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ。
(而學第一・仮名論語四頁)
解 釈
先師が言われた
「上に立つ人は、言動を重々しくしないと威厳がなくなる。
学べば独善、頑固でなくなる。
忠信(まこと)を第一とし、
安易に自分より知徳の劣った者と交わっていい気になってはならない。
そして過ちに気がついたら改めるのに誰にも遠慮はいらないよ」
通 釈
孔子は「過てば則ち改むるに憚ること勿れ」
と言っておられます。
これは誰でもが知っておる有名な言葉ですが、
容易に実行しにくい事柄でもあります。
しかしこれは人によってなされるものではなく、
自らの心の鏡に映し、
自らの意志によってなさねばならないことです。
それにはまず私心私欲を去る勇気が必要となってきます。
孔子の言う
「心の欲する所従えども矩(のり)を踰(こ)えない」
境地は、
この「改過」の積み重ねによって開けたものではないでしょうか。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より


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