有子(ゆうし)曰く、
其の人と爲(な)りや、
孝弟にして上を犯すを好む者は鮮(すく)なし。
上を犯すを好まずして亂(らん)を作(な)すを好む者は
未だ之れ有らざるなり。
君子は本(もと)を務む、
本立ちて道生(みちしょう)ず。
孝弟なる者は、其れ仁を爲(な)すの本か。
解 釈
有先生が言われた
「その人柄が、家に在っては、親に孝行を尽くし、
兄や姉に従順であるような者で、
長上にさからう者は少ない。
長上に好んでさからわない者で、世の中を乱すことを好むような者はいない。
何事でも、まず本を務めることが大事である。
本が立てば、進むべき道はおのずから開けるものだ。
従って孝弟は仁徳を成し遂げる本であろうか。
(學而第一・仮名論語一頁)
通 釈
道徳という「本(もと)」が立てば、人心・風俗が変わり、
進むべき道はおのずから開けるものであります。
校内暴力やいじめ等、学校教育が問題になっています。
これはやはり五十年前に遡らなければなりません。
特に五十代から六十代の間の人で、修身教育も道徳教育も受けずに、
小、中学校を出ている人たちが、
今の社会のリーダーとなっているということに大きな問題があります。
議会においても道徳という言葉がほとんど出てこないのは、
彼ら自信が修身科や道徳科を受けていないところに遠因があります。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より

「もしかして論語を学んでたの?」とビックリしましたが、
母さんは修身教育を受けた人だったんですニャー
高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
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論語に学ぶ会 山形塾で学んでいまーす
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