樊遲(はんち)、仁(じん)を問う。
曰(のたま)わく、
仁者は難きを先にして獲(う)ることを後にす、
仁と謂(い)うべし
解 釈
樊遲が仁について訪ねた。
先師が答えられた
「仁者は、労苦を先にして利得を後にする。
これが仁というものだ」
(雍也第六、仮名論語七十五頁)
通 釈
者のやり取りには、
取ったうえにも取る(take and take)
先に取ってから与える(take and give)
先に与えてから取る(give and take)
与えた上にも与えて報いを求めない(give and give)
この四通りがあります。
「取ったうえにも取る」は、動物的な在り方
「与えた上にも与えて報いを求めない」は、神仏的な有り方
中ふたつは、人間的な在り方
人において与える方は難しく、取る方は楽であります。
孔子は、難しい与える方を先にして、
楽な取る方を後にする、
すなわち先難後獲が人間らしい在り方で、
その心を仁といっている。
呼吸も「吐く方」が先で、
金銭質出納長の「出」は「だす」という意味です。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より

「ありがとう」という言葉も期待してはいけないのかニャー
といつも考えさせられますニャー
高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
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論語に学ぶ会 山形塾で学んでいまーす
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