子曰(のたまわ)く、
已(や)んぬるかな。
吾未(いま)だ能(よ)く其の過ちを見て、
内に自ら訟(せ)むる者を見ざるなり。
解 釈
先師が言われた
「なんともしようがない世の中だなあ。
私は、まだ自分のあやまちを認めて、
心の底から自分を責める人を見ない」
(公冶長第五 仮名論語63項)
通釈(伊與田 學)
伊勢神宮の正遷宮(しょうせんぐう)は二十年ごとに執行されています。
昔から
「十年にして小変し、三十年にして大変する」
というように変わらないように見えても十年もすれば相当に変わり、
三十年もすればまさに隔世の大変化をするものです。
したがって三十年を一世というのには深い意義があるわけであります。
将来を予測するのはむずかしいことですが、
干支学からいえば、西暦2014年をピークに陰の時代にはいる。
悪く行えば、世界が戦国時代に突入しないとも限りません。
ここにおいて我々は曽子のいう日々三省し、
殷の湯王のいう「日に新た」の努力を怠らず、維新の大道を歩めば、
”禍を転じて福となす”ことも出来るでありましょう。
それを怠るというと手痛い外科手術「革命」
を余儀なくされかねないのであります。
そこで自浄復元の余力を残すのが二十年とみて、
伊勢神宮ではすべての社殿を建て替えることによって
無言の教示を与えているものと思われます。
「論語に生き 論語を活かす」 伊與田 學 著より

1年ごと自浄復元?しないとついていけない世の中だニャー
(自浄復元をニュートラルとして使用しています。 by こん)
高野大造師の”書いて味わう人生応援歌「論語」”
http://rongo.jp/index.html
論語に学ぶ会 山形塾で学んでいまーす
http://rongo.jp/unei/unei00.html
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